運転技術の差が出るのはなぜ

自動車で道路を走行していると、明らかに運転が下手な車を目にすることがあります。

日本では、ほとんどの人が自動車学校で教習を受けて免許を取得するため、身につく運転技術は同じはずです。

しかし、実際に道路に出てみると運転手によって運転技術に差があることは明白です。

自動車学校で身につく運転技術は同じはずなのに差が出るのは、人によって自動車学校で教えることができない運転技術以外の能力が異なるからです。

自動車の運転には、車を操縦する単純な技術だけでなく道路状況に合わせて操縦する複雑な技術が必要になります。

この複雑な技術には、人間が持つ予測力や空間認識能力、反射神経などが重要になります。

まず予測力ですが、道路を走っている車は自分の車だけでは無いのは当然で、さらに歩行者や自転車など多くの人が道路を利用しています。

そのため、自分が運転する車が他の車や人と接触しないように運転することが必要になります。

そのときに必要なのが予測力で、他の車や人がどういった動きをするかを予測しながら運転しなければならないのです。

予測力が十分でないと、飛び出してくる人や急に進路を変更する自転車、追い越しをしようとする自動車の動向が読めず、そういった事態が起きたときに突発的にブレーキを踏まなければならなくなります。

また、空間認識能力は自分の車と道路の縁石やガードレール、標識などの距離を把握するために必要な能力です。

この能力が劣っていると、縁石に擦ったりカーブを曲がりきれなかったりといった下手な運転をしてしまいます。

空間認識能力は経験である程度補うことができますが、初心者のうちは経験不足も相まって事故を起こしやすいのです。

自動車を運転する上では反射神経も重要です。

どんなに予測力が高くても、発生確率が非常に低い想定外の事態はあらかじめ予測しておくことができません。

例えば、荷台に荷物を積んでいる対向車が急ブレーキをかけたときに荷物が自車に向かって飛んできた場合などです。

この荷物を避けるには、反射神経が必要になるのです。

運転技術は、自動車学校で教えられない能力によって差が出るのです。